採用難が続いている介護業界。その理由は3つあり、1つ目は求人内容のミスマッチです。介護の求人において、事業者が欲しいと思っている人材と、働く側の条件が合致していないケースが多くなっています。そのためせっかく人材を確保したのに、すぐ離職されてしまうということが起こってしまうのです。
2つ目は、有効求人率が倍増しているという点です。有効求人倍率とは、求職者1人当たりに対していくつの求人があるかどうかを指示している数値です。現在はどの業種も深刻な人手不足に見舞われているため、有効求人率は大幅に高まっている状況です。
有効求人率が高まるということは、求職者が仕事を選べる状態にあるということです。そんな中、過酷と呼ばれる介護業界へ就職したいという人は、なかなか現れないというのが現実なのです。
そして3つ目は、採用手数料が高いという点です。介護事業者は、人材確保に当たり人材紹介会社を利用していることがほとんどです。しかし、紹介手数料が高額なため長期的な運用ができず、人材の確保が難しくなっているという理由もあります。
これらの課題を踏まえて、長期的に働いてくれる人材を確保するためには、きちんと現場の声を聞いてそのニーズに合わせた採用を行うことが大切です。離職率の高い介護施設は、総じて職場環境が悪い傾向があります。
人は誰しも働きにくい場所で長期的に働きたいとは思いません。つまり、優秀な人材に長期的に勤務してもらうためには、働く側の視点に立って職場環境を改善していくことが求められるのです。